ナンじゃこれは2連発

TVで「なんじゃこれは―」を見るたびにそれ誰のモノマネのモノマネと思うのだが、昨日から今日にかけて心からナンじゃこれはー!な漫画を読んだ。
まあ石川版『魔界転生 (講談社漫画文庫)』の余波言えばそれまでなんだけど。

アヘンでさえアッパーな世界

回天 (SANWA COMICS No.)
いやー別に新選組がヒールなんてのはよくある話だし、どんな兵器が出ててこようが今更驚きはしない。が、アヘンが「士気にかかわる」ってなアッパー系にドラッグってなのにケン・イシカワワールドの並外れた魂の濃密さを見たような気がする。
何だかこのまま物語が続くと坂本龍馬の暗殺は阻止されたような気が、いや、物語上ではなく現実までもが変わってしまいそうな

1頁目でもうお腹いっぱい山田風太郎―風太郎千年史 (Magazine House mook―BRUTUS図書館)

山田風太郎―風太郎千年史 (Magazine House mook―BRUTUS図書館)」所収の「大いなる幻術」。
まずはクレジットの〈原作〉山田風太郎〈漫画〉水木しげる〈着彩〉京極夏彦ってのと、編集部注*本作品のオリジナルはカラー作品ではありません。またオリジナル原稿が現存しないため、掲載にあたり、掲載氏の複製を原稿とし、作者の了解を得た上で修正・着彩いたしました、てな時点で充分にナンじゃこれはー!
でもって登場人物が山田風雲斎と水木茂之丞てのもさらにすごいんだけど、何よりチンチン斬る男がスポッってのがもうたまりま7!トドメは「これはどうした先客があるではないか」という台詞とその時の茂之丞の絵の脱力ぶりと次のコマの文の落差。

もういいです

そんな二つの後に読んだら『仁義なき戦い (青春苦闘篇) (BESTコミック文庫)』なんて屁みたいなもんだった。