男尊女卑はあなたですって

絵で見て納得!時代劇のウソ・ホント (遊子館歴史選書)

絵で見て納得!時代劇のウソ・ホント (遊子館歴史選書)

なんだか「時代劇」方面の本が読みたくて図書館に行ってきた。
で、構成上の制約もあり、語り口が面白くないので、三田村鳶魚杉浦日向子を呼んでいる時のわくわくはない。
まず「武士の巻」はなるほどーと言う感じでよんでてたのしかったが、それに比べて「庶民の巻」は正直何だかなーという感じ。もー2004年12月発行の本で「大店の商人たちは、(略)自分の社会的地位にふさわしいもの同士でないと縁組はしなかった。(略)家主義と男尊女卑の時代だったので(略)三行半を渡して、妻を離縁することが出来た」なんていう記述が出てきたのはビックリ。
確かに「跡取り」の必要な「家」ではそうであるかもしれない。しかし、そうなると「庶民」がどういう人をさすのかが非常にあやふや。徳川時代の江戸では非常に女性が貴重であったと言う視点が全く欠如していて、いわゆる「庶民」において「三行半」が「再婚許諾証」として機能していたことを説明しないと題名の「ウソ・ホント」にフィットしないと思う。
で、今
忠臣蔵なんてなかった

忠臣蔵なんてなかった

を読んでいて、こっちはちょっと「ト」が混入してる気配があるがとにかく口調が面白い。