もやは人気投票ですらない
日刊スポーツ・ドラマグランプリ。その得票数に注目すると、これがすでに人気投票の意味さえ失っているのが判る。
作品賞 『義経』 8,337
『Mの悲劇』 4,479
『ごくせん』 2,630
主演男優賞 滝沢秀明 16,943
稲垣吾郎 7,823
助演男優賞 亀梨和也 9,738
赤西 仁 8,392
生瀬勝久 2,678
新人賞 金八トリオ5,547
大泉 洋 3,420
小出恵介 2824
まあ、Jの組織票自体の露骨さを見て関係者は「なんだかなぁ」と思わない…のだろう。そりゃ、いつものことだ。そんなこと気にしてたら仕事にならん。
しかし、よく判らんのは主演女優賞の竹内結子。作品自体はTOP10に入っていないのにも関わらずの受賞である。これは何を反映している結果なのだろう。プロ野球のセの投手部門での川崎のトップみたいなもんか。単に竹内の人気だと言いたい人がいるだろうが、だったら半分くらいは『不機嫌』に投票してもよさそうだろう。
でもって次点の仲間由紀恵の得票数が"2,432"というのは興味深い。
赤字で示した数字を確認してほしい。この作品をマジで良いと思った2,500人前後の人がまんべんなく各賞*1に投票している結果がこれである。今回一番印象深いドラマが『ごくせん』であったことの証明というのに、この数字が有効かどうかは判らない。でも町田とかいうタコが示した数字よりは説得力はあるんじゃないか。
こんな結果を見せられると、『ごくせん』だけでなく、『優しい時間』や『相棒』に真面目に投票した1,000以上の人の方が、逆に滑稽に見えてくるから不思議だ。皆さん本当に人がいい。
竹内結子がこの結果を見て、彼女に正常な判断能力があれば落ち込むと思うのだが、多分そういうことで悩む人間は「芸能人」には向かないに違いない。
*1:あの作品の助演女優の印象が薄かったことも証明している。