ウーライツ!!
今、僕らは「地味」に学ぶ必要があるなんて「誓い」もどこへやら...雨森芳洲や保科正之、横井小楠...なんかより
やっぱり大杉栄が好きだ!!
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0736.html
生の拡充の中に生の至上の美を見る僕は、この反逆とこの破壊との中にのみ、今日の生の至上の美を見る。征服の事実がその頂上に達した今日においては、諧調はもはや美ではない。美はただ乱調にある。諧調は偽りである。真はただ乱調にある
うー、かっこいい。*1
この前古本屋で『別冊宝島141 巨人列伝』なんてもんを買った。そこに浅羽通明が「大正アナキズムの一枚看板・大杉栄のいけいけ人生は、いつだって大見得ストップモーション」というのがあった。浅羽通明本人とか彼の思想には興味がないが、やっぱこういう「けっこうメンドくさいようなことをさらっと紹介するの」は上手いなぁと思ってたら『アナーキズム―名著でたどる日本思想入門 (ちくま新書)』なんて本が出た。
やっぱりこの手の「お勉強本」を作らせると流石である。頭の方でピストルズ等が引用されているが全くそこに肉感がないのも彼らしいが、大量の本を読んできっちりと整理する能力は認めたい。
ただ、やはり「大杉栄」の参考文献の伝記の代表として『断影 大杉栄 (ちくま文庫)』を推しているのは、なるほどではあるが戴けない。
浅羽はアナーキズムを解説する際に、PUNKを引用する必要を感じたんだろうが、それはあくまで活字上の必要性でしかない。そこのPUNKはおベンキョのための一つの要素でしかない。彼にPUNKを体感することは無理なんだろう*2。
大杉栄で一発なら、絶対。
大杉栄 (FOR BEGINNERSシリーズ イラスト版オリジナル 31)
- 作者: 竹中労,貝原浩
- 出版社/メーカー: 現代書館
- 発売日: 1985/05
- メディア: 単行本
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