佐藤隆志

この人本当に大脳が正常に動いているのだろうか。なんか悪いもの食ったのか。夢でも見てるんだろうか。それとも、僕が見てきた試合と彼が見てきた試合は別のものなんだろうか。僕が心配するのもなんだが。大丈夫か、日刊スポーツ。絶望的にダメな6面。

決して守勢でなく、しっかり受け止め、さばきながら攻撃につなげるリアクション・サッカーで、ここまで7戦負けなしだ。(略)
今や日本には、アジアの横綱としての風格すら漂う。

いや、サッカー日本代表のことだ。
別に小学生が楽天広場かなんかで言うのならともかく、日刊スポーツでこれは何重にもまずいだろう。
まず、シンガポールにホームで1対0でやっとこさ勝ったようなチームと相撲史上に燦然と輝く大横綱をいっしょにするのが正気じゃない。現実と希望を完全に取り違えてる。大鵬じゃなくて大砲ぐらいだったらそうかもしれないけど。
しかも大鵬親方は同紙のコメンテーターである。本人や関係者の目にも留まるだろう。よくこんな失礼なこと書けるな。誰か止めろよ。
それから、前日の同紙の1面のセルジオ越後氏の「辛口ジャッジ」読んでないのか。

決定力のなさはトルシエ時代と何ら変っていない。最終予選は相手が強豪が相手になるが、しっかり守ってカウンター、セットプレーや少ないチャンスを生かして逃げ切るしかない。

どっちが的を射た見解かは誰の目にも明らかなはずなようだが。
だいたい、横綱大鵬くらいの実力差があって、余裕で受け止めてそれから慌てずに攻めにに転じるってのであれば、もっと大量得点しないとだめだろう。この人ゲームを自分の目で見てたのか。まるで地方のフリーペーパーの多忙なライターがプレスシートだけ見て映画紹介の記事書いてるみたいだよ。
今回の一次予選をもし場所に例えるなら取り組みに恵まれながらもなんとか9勝で勝ち越しってのが妥当な評価だと思うし、番付的には三役には入ってはいるだろうが、大鵬どころか双羽黒にも及んでない。関脇貴闘力くらいがやっとではないだろうか。
というか相撲の大鵬型と朝青龍型でサッカーを語れると思った時点で大間違い。イチローロードで指摘した「考えたつもりの思いつき」にすぎないのである。短時間で「勝ち負け」が決まる競技と90分で一点でも多くとった場合勝ちになるし引き分けという戦略戦術も考えうる競技とを比較した時点でかなり敗色濃厚なのにだ。どうにか読ませる芸でもあれば救われるが、それもない。
シンガポール戦が消化試合だったことで世間の注目がサッカーから逸れている時に放った、あまりにも無思慮で不注意な記事である。
けっ、ファンも一昨日の試合全然評価してないことがすぐ横に載ってんじゃん。このタコスケ「昨日は消化試合でえ」とか言い訳するだろうが。
セルジオ氏はこう書いてるって

格下の相手にはきちんと大差をつけて勝つことで、次の階段を上ることが出来るんだが、このチームにはそれがない。普段から競争意識がないからだ

ちなみに同ページ右の方に掲載されている日本チームの寸評

安定感はあるが、迫力にかく

まだ、それでも大鵬型とかほざくか、佐藤。
やっぱり、どうもこの人だけ別の試合を見ていたみたいだ。あ、もしかしてシミュレーションゲームかなんかの話だったら、ごめん。