いつ学園祭に辿りつけることやら

なんのかんので読み始めた『死者の学園祭 (角川文庫 緑 497-10)』。
が、チーーとも進まん。例えば

真知子の体つきは中肉中背よりやや細目、細目といっても、バスト、ウエスト、ヒップは―いや、これはこの際関係ないので、公表は控えよう

なんてとこに妙にひっかかる。主人公結城真知子がどうあろうとどうでもいいが、問題は深田恭子りんのスリーサイズである、僕にとっては。
というのもふかきょんが98年(映画公開の2年前)に出演したゲーム『ユーラシアエクスプレス殺人事件』の公式ガイドブック

は前半に登場人物の履歴書、後半に女優のインタビューが収録と言う構成で、それぞれにBWHが記入されているんだけど、彼女場合
履歴書

プロフィール

となっており、これだけなら単なる誤記(3と0が入れ替わった)ということだと推測できるが、前半と後半のサイズが違ってるのが彼女一人ではない―加藤あいの場合(前)78・55・80(後)78・58・82、新山千春(前)83・55・85(後)82・58・85―のでこれは履歴書はあくまでゲーム上のスペックでプロフィールの方が当時の公式なのかななんて考えてしまう。
気になるとひとまず調べたくなるんで、棚から98年発行の『ティーンズタレント名鑑500』と99年発行の『CMアイドルパーフェクト名鑑―最新CMアイドル完全データブック〈2000年版〉』を引っ張り出してきて、それぞれのサイズが86・63・88と86・60・88と言うのを確認。さらにPCを立ち上げwikipedia:深田恭子を見て86・60・88を記憶するまもなく、「赤川次郎 死者の学園祭」なんて検索してみれば、何ゆえあの時期に『死者の学園祭』だったのか、ってことが判り、なんだか接待というかご祝儀に付き合わされるスタッフ・キャストの皆さんの苦労を思って・・・なんてことばかりしてもいられないので文庫本を手に取る。
でも、すぐに

「同じく、細川恭子です」
と残った太めの娘

って文章で爆笑してしまう。ま、深田さんは原作なんか読まないだろうからいいだろうけどね。ホリプロってチェック甘いのはあびる優の件が証明してるからなぁ。

あびると言えば

窓からローマが見える [VHS]

窓からローマが見える [VHS]


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これは角川映画じゃないけどね。まあ角川文庫なんで


それから「細目」と「太め」っていう書き分けはどこからくるんだろう、てのが妙に気になる。ここに限らず赤川次郎は漢字に気使ってんだか使ってないんだかがよくわからない。尋ねるという意味で「きく」と書く場合は「訊く」となってるのに「音楽をきく」が「聞く」になってたり。
で、この場面は三人の女学生/女子高生が学園を秘密を知ってしまい……ってその後の事件の発端みたいな部分なんだけどが、その秘密に辿りつく道具が映画ではコンピューターなのに対し、原作ではビデオテープ。でもって、この小説が発表された77年といえば家庭用のビデオデッキはそれほど普及しておらず

「扱い方知ってる?」
「任しといて」
今度はノッポの娘が言った。「家にあるから、馴れてんの」
「へえ初耳だ」

なんてのがリアルだったんだよなぁと考えてしまい、思わずまたPC立ち上げてパナソニックやビクターのサイトを探しちゃ、家庭用ビデオの歴史を読んだり。
http://www.victor.co.jp/company/profile/innovative.html
http://pks.panasonic.co.jp/kyoushitsu/sougou/social/time/kaden/kaden1980_01.html
ここでやっと24頁。

たぶん今僕は世界一赤川次郎を読むのが遅い人間だと思う。

今週の水戸黄門

伊賀忍法帖 [DVD]

伊賀忍法帖 [DVD]

は「まるまるちびまる子ちゃん」の伊藤綺夏や寺島進が出演してるってこともあるけど、この日記の流れ的には監督が『伊賀忍法帖』『積木くずし』の斉藤光正だった!!!ことのほうが大きい。