聴いてから読むか、読んでから聴くか。

だいぶ前、ほんとうにだいぶ前に、とある人から「ローゼス好きなんですか?意外だなぁ」と言われたことがある。僕が戸惑っていると、相手は「ヘヴィメタル嫌いなんでしょ」と続けた。僕が嫌いなのはヘビメタでヘヴィメタルじゃない、ってのを説明するのは長くなりそうなのでひとまずやめた。同時にもういっこの大きな間違いに気づいたのだった…その後の会話がどうなったか全く覚えてないんだけど。


それにしても、どこで覚えたか知らないけどガンズ&ローゼスをローゼスって略すってのは変である。それこそストーン・ローゼスストーンズと呼ばないように。


てこって

Stone Roses: 20th Anniversary Remastered Edition

Stone Roses: 20th Anniversary Remastered Edition

である。
20代前半、僕はかなりのロック好きだった。その僕をもうこの辺でいいかなと思わせたのが、ストーン・ローゼスの来日公演だった。はっきり言えばどっか気が済んだッて感じのそれは「卒業」なんてかっこいいもんでなく「脱落」みたいなもんだった。
その後はちょこちょことライブ行ったりCD買ったりをしたりした。でも、自分のなかでロックが、というか音楽が大きく場所をとることもなかった。
でもなんだか先日徳ちゃんのCDラックを兼ねる洋服ケースのポールの部分が壊れたのをきっかけにCDを移動させることになりCDを整理することになり、そこであれこれやってる間に僕の中の音楽聴きたい度がちょこっとづつ上がってきたのだった。
そんでもって盤面がダメ担ってるもんを少しずつ買い直してたりもしてる中で、リマスター盤の存在を知って、ついでに上記の本のことも知った…いや順番逆だったかも。


で、当然聴きながら読んでみたんだけど、確かにこのアルバムのマジで重要なアルバムである。まえがきで触れられている通りピストルズの1stに匹敵するほどの影響力を残したと思う…その後のあれこれが「ロックンロールスウィンドル」なとこも似てるし。これほど後のアーティストへの影響力が絶大なのはあとはヴェルヴェッツのそれくらいもんだろう。


んで、コーネリアス小山田圭吾のハナシを読みながら、ふと思った。エドガー・ライト監督の『ショーン・オブ・ザ・デッド』の中でネタにされていた『セカンド・カミング』。あれがストーンズの『メインストリートのならず者』ほどはしっかり足が地に着いた作品にならなかったからではなく、プライマル・スクリーム『Give Out But Don't Give Up』みたく足が浮き浮きなものにならなかったからこそのどん詰まりだったんだろうなぁ、と。


あ、なんだか「クリエーション・スープ」が聴きたくなったぞ。よしよし。


Second Coming

Second Coming

Give Out But Don't Give Up

Give Out But Don't Give Up

Great Rock 'n' Roll Swindle (2012 Remaster)

Great Rock 'n' Roll Swindle (2012 Remaster)

Velvet Underground & Nico-45th Anniversary

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ショーン・オブ・ザ・デッド [DVD]

ショーン・オブ・ザ・デッド [DVD]