ジャンとかヂャンとかジャンヌとか

結局宮崎では酔っ払ってちっとも読めなかった『明治 大正 昭和 不良少女伝---莫連女と少女ギャング団』。twitterでお礼言っていただいたのに申し訳ない。
んで、そもそもこの本を読もうと思ったきっかけがどこぞで見た「ジャンダークのお君」という異名のかっこよさである。


もちろんこの「ジャンダーク」とは「ジャンヌ・ダルク」のことなんだけど、

ジャンヌ・ダルク―歴史を生き続ける「聖女」 (岩波新書)

ジャンヌ・ダルク―歴史を生き続ける「聖女」 (岩波新書)

で「多くの読書を持った書物」として紹介されている『万国史略 巻二』(1874)にも「ジャンダークト名ヅクル一女子アリ」と書いてあるそうなんで、かなり人口に膾炙したものなんだろう。そんでもって検索してみると『『ジャン・ダーク』という1934年ドイツ製作の映画が引っかかる。ついでにallcinema.comでジャンヌ映画を検索してみると『新ヂァンダーク』という1918年のアメリカ映画があるのも見える。そういえばイングリッド・バーグマン主演の映画も『ジャンヌ・ダーク』である。「ジャンヌ・ダルク」で固定されたのも案外近年なのかもしれない。


そんな数あるジャンヌ映画の一つである『ジャンヌ/愛と自由の天使/薔薇の十字架』のノベライズともちょっと違った文庫を熊本でゲット。


ジャンヌ (角川文庫)

ジャンヌ (角川文庫)

この文庫の表紙クレジットが

原案:ジャック・リベット
脚本:クリスティーム・ローラン パスカル・ボニツェール
訳・著:朝吹由紀子

なんてめんどくさくなってるのは、この本が「原作」ではなく、単純なノベライズでもないからで、朝吹さんがシナリオの台詞に

場面の展開や状況を助けるために、私はそこに必要最小限と思われる描写や説明を本書に加えた
(あとがき)

からで、かといって

リベットのような大監督の映画が観る者に与えるインパクトを、小説にしようなどという大それた野心が

ないからということのようである。まあ確かにシナリオをそのまんま採録したら、やたらと脚注の多い読みづらいもんになっただろうから、これは正しい選択なんだと思う。
ちなみに主演のサンドリーヌ・ボネールはジャンヌ像の伝統に則って賓乳である(http://us.imdb.com/name/nm0094789/mediaindex)


こんなくだんないこと書いてる暇があったら『不良少女伝』読めよ、と自分でも思う。