リボンを引き裂いた一人として

まずは『キャンディキャンディ』問題に関して、僕の日記のいくつかのエントリーに水木先生、その関係者、ファンの方々を不当に貶める内容があったことをお詫びします。
昨日一年前のエントリー(http://d.hatena.ne.jp/shidehira/20060622/1150904029)に『Candy Candy Bootlegs!』(http://sekichiku.freehosting.net/candybl_top.htm)を運営されているイソノ武威様からコメントいただきました。

2004年4月、 京都精華大学表現研究機構マンガ文化研究所は、「マンガは誰のものか!?」と題したシンポジウムを主催。
原著作者・水木杏子氏には出席のオファーもせず、公衆の前で作画者・いがらしゆみこを悲劇のヒロインのように扱い、 原著作者の権利と尊厳の否定を行いました
http://sekichiku.freehosting.net/cc/nagatani.htm

ことに関しても僕の浅はかな思い込みによるこのシンポでの発言、過去の日記の記述が水木先生に対する「誹謗・中傷」に加担していたことを反省しています。
この件に関しましては水木先生の公式サイト、

イソノ様等のサイト、

封印作品の謎 2

封印作品の謎 2

を読んで改めて、僕の気持ちをアップしたいと思います。

オファーの有無 (さしあたって)

あくまで、僕がこのシンポジウムに出席し、客席から発言する前に、「この事件」や著作権について、あまりに不十分な理解・認識で望んだことが、シンポジウムの流れを「水木先生弾劾」の流れを作った一人になった一番の原因だと思いますので、それについては僕に責任があることは認めたうえで、上記引用部分「水木杏子氏には出席のオファーもせずに」という点について言わせていただければ。
僕の記憶が確かなら、当のシンポジウムにおいて、その頭で「水木杏子氏に出席を願ったが適わなかった」という旨の説明(発言者は覚えてません)があったと思います。
どちらかが「ウソ」を言ってるのか、何かの行き違いがあったかは解りません。ただし、公平な場を提供するということが可能かどうかには問題がありそうです。*1
※この場合そのシンポジウムの趣旨をきちんと説明し、パネリストとして事前準備がしっかり出来る時期にオファーがなされたか、また、事件の説明を的確に出来る人(例えば水木先生の代理人)などの出席を認めたものなのか、そして、それを誰がどのような手段(口頭、FAX、郵便、電子メール)で行ったかも問題になるかもしれませんが、それはこの際僕が語ることではでないことでしょう。
他の人はともかく、僕の中ではこの「出席拒否」の印象が水木先生に不利に働き、「いがらし擁護・水木弾劾」というメンタリティを抱かせ、"事件の検証もせず、一方的に水木を貶めることがいっそう作品の再生を阻んでいることにさえ気がつかないような人々"の仲間入りをしたきっかけになったのかもしれません。
とはいっても、事前に事件の経過を示したサイトに目を通しておけば、"一方的に貶める側"になることもなかったはずで、そのことで自分の非が帳消しになるとは思ってません。

*1:もし、公平な場というなら企画段階から水木先生に相談があってもしかるべきだと思います。かなりの後だし意見ではありますが